人体への悪影響が指摘されている有機フッ素化合物PFASについて、アメリカ政府は飲み水に含まれる濃度の基準を初めて定めました。日本の暫定目標値を大幅に下回る厳しいものとなっています。

アメリカ環境保護局は10日、発がん性などが指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」のうち、特に毒性が高い「PFOS」と「PFOA」について、基準値を飲み水1リットルあたり4ナノグラムと定めました。

法的拘束力がある基準の規定は全米で初めてです。

アメリカメディアによりますと、国内の公共水道は3年以内に水質の監視体制を整備したうえ、PFASの数値を公表しなければなりません。

今回、規定されたアメリカの基準は2種の合計を1リットルあたり50ナノグラムとする日本の暫定目標値を大幅に下回る厳しいものとなっていて、今後、日本での議論にも影響を及ぼすものとみられます。