イギリスの中央銀行は政策金利を5.25%に据え置くと発表しました。金利の据え置きは去年9月以降、5回連続です。

イギリスの中央銀行であるイングランド銀行は21日、政策金利を現在の5.25%のまま据え置くと発表しました。金利の据え置きは5回連続です。

金融政策委員会の9人のうち1人は0.25%の利下げが必要として反対しましたが、ベイリー総裁を含む8人が据え置きに賛成しました。

イギリスでは2月の消費者物価指数が前の年の同じ月と比べて3.4%の上昇となり、伸び率は前の月より縮小しましたが、目標とする2%は上回っています。

ベイリー総裁は「ここ数週間でインフレ率が低下しているという、より強い兆候がみられた」としたうえで、「まだ利下げできる段階ではないが、事態は正しい方向に進んでいる」としています。

イングランド銀行は当面は金利を維持し、今後、利下げを行う時期を慎重に検討していくとみられます。