タイ北部で17年前、当時27歳だった日本人観光客の女性が殺害された事件の時効が迫るなか、遺族が15日、タイの法相と面会し、早期解決などを訴えました。

この事件は2007年11月、タイ北部・スコータイ県の遺跡を観光していた大阪市出身の劇団員・川下智子さん(当時27)が何者かに刃物で殺害されたものです。

15日、首都・バンコクを訪れた川下さんの両親はソドソン法相と面会し、発生から17年が経った事件の早期解決を求めました。

また、タイの刑法で20年と定められた殺人罪の公訴時効の撤廃を訴え、ソドソン法相は法改正を前向きに検討する考えを示しました。

川下さんの父親は「このまま消えてしまうことのないよう、決して許さないという気持ちで頑張っていきたい」と話しています。