
文田健一郎選手:
「全部失ったというか、東京まで仕上げてきたことが全部間違っていたという気持ちですかね」
「(相手が)全力で僕の得意な形にさせないというのは徹底していて、その対策を上回れなかったというのをすごく感じて」
磨き上げてきた投げ技を封じられ、夢の舞台で喫した敗北。
積み上げてきたものが崩れていきます。

文田健一郎選手:
「東京の前は投げにこだわるということにのまれて、それがダメだった、通用しなかったって意固地になってそれを捨てて、みたいな」
「(東京五輪は技を)かけられる場面でもかけずに、こらえて前に出るスタイルもやっていたが、レスリングに素直に向き合えなくなった。あまり面白さも感じなくなってしまっていて」

残酷に過ぎていく時間の中で、葛藤からピリオドも浮かびあがります。