2021年10月、甲府市で夫婦が殺害され住宅が放火された殺人放火事件の裁判員裁判が甲府地裁で始まりました。
殺人などの罪に問われた当時19歳だった被告は何も語らず、弁護側が起訴内容の一部を否認しました。
浅川博仁記者:
甲府市内の事件現場です。かつて住宅が建っていたこの場所は今は更地になっています。家族の平穏な日常がすべて奪われた事件からおよそ2年、当時19歳の被告の裁判が始まります。

2021年10月、甲府市の住宅街で起きた凄惨な事件。住宅一棟が全焼して夫婦の遺体が見つかり、その場にいあわせた次女もナタで叩きつけられけがをしました。
警察は当時19歳の男を逮捕・送検し、甲府地検は「重大事案で地域社会に与える影響は深刻」などとして起訴した際、改正少年法で「特定少年」と位置付けられた20歳未満の被告の実名を全国で初めて公表しました。
殺人や放火などの罪に問われているのは甲府市の遠藤裕喜被告です。

羽田明莉記者:
午前9時46分、被告を乗せたとみられる車が甲府地裁に入ります。
浅川記者:
後部座席、カーテンが閉められていて、様子がうかがえません。
高い関心が寄せられた初公判。甲府地裁では25日朝、一般に用意された68席の傍聴席を求め384人が列を作りました。
大塚郁弥記者:
午前9時前です。裁判所の前では抽選結果を待つ人であふれかえっています。







