
堀田将迅さん23歳。日本の伝統文化には欠かせないものを作っています。

将迅さんは60人ほどいる山梨県内の職人の中で最年少の畳職人です。



将迅さんは、大正2年創業、甲府市の堀田畳製作所で、3代目の父・登喜夫さん、兄の誠道さんとともに畳の製作・修繕を行っています。

この日は一般住宅の畳の修繕作業。

畳は時間が経つと表面のい草がすり減る他、経年劣化で歪みが生じ、至る所に僅かな隙間があいてしまいます。
そのスペースを埋めるために…

将迅さん:
畳の古ゴザを使って(幅が)短かったところを長めにしてあげます。

古ゴザの厚さはわずか0.6mm。それらを手で縫い付けていきます。

登喜夫さん:
縫い幅も同じ間隔で縫っておかないと、糸のテンション(力)が不均等になります。そういう部分はきちんと縫うようにさせています。

親指すれすれ、一針一針、流れるような手さばきはまさに職人。機械化が進む現代の畳業界において、手縫いによるこの正確さこそが、将迅さんのワザ!

表面のい草も新調し、修繕した畳を戻してみると、息を吹き返したように畳は鮮やかな緑色に変わり、隙間もしっかり埋まっています。

将迅さん:
しっかりできた(畳がはまった)時は嬉しいです。
そんな将迅さん、畳の世界に入って5年。この夏、ある大きな決断をしました。