一審に続き二審も県の全面敗訴となった今回の裁判。県と富士急行それぞれの受け止めです。

山梨県 長崎幸太郎知事:
司法の判断として尊重し最終的に受け入れる事としました。

長崎知事は4日、会見し上告はせず裁判を終結させる考えを明らかにしました。

富士急行と未来志向で協力すべき点は一致していて、地域の発展に向けた話し合いを重ねていることを踏まえた判断としています。

今後の焦点は「県有地の賃料をどう算定するか」に移ります。

長崎知事:
(賃料が)山中湖畔県有地の経済的価値に比して依然として低廉であるとの認識に変わりはありません。今後もその是正を図る必要があると考えています。



今後富士急行と賃料の値上げについて交渉していきたいとしています。

一方、富士急行の反応です。

富士急行 野田博喜常務:
富士急行の主張を全て認めた第一審判決が維持されており、当然の結果だと認識しています。本件訴訟を通じ山梨県がいたずらに莫大な費用と労力を空費し続けたことは山梨県に籍を置く一企業として残念でなりません。


また今後の賃料算定について知事と話し合いを進めていくとしましたが、今回の裁判で富士急行側の訴えが認められた以上これまで通り「開発する前の土地の価格」で交渉していく考えを示しました。