21人いる3年生の中でメンバーを外れたのはわずか5人。そのうちの1人が坂崎道(たお)君。
坂崎選手:
春のセンバツでベンチに入れなくて、何が何でも夏の大会はベンチに入って、甲子園の舞台に立ちたいなと思っていたんですけど…
福岡県出身の坂崎君、同じ九州・長崎県の清峰高校で、かつてセンバツ優勝を果たした吉田監督の指導を求めて山梨学院へ進学。
試合ではベンチスタートが多かった坂崎君。それでも、仲間のために積極的に声を出します。
坂崎選手:
チームの雰囲気を明るくすることは誰か1人は絶対いることなので。
チームでは誰からも好かれるムードメーカー。坂崎君の周りは常に笑顔が絶えません。
そんな明るい坂崎君も入学当初は周りのレベルの高さに圧倒されたと言います。
坂崎選手:
ついていけるのかなと…(レベルが)高すぎて一時期自信を無くしてた時もありました。
親元を離れての寮生活、入学当初の不安の気持ちは日記に綴られています。
「3年間やっていけるか不安」「帰りたい」(日記から)
それでも支えになったのは応援してくれる両親の存在。
電話や手紙で励ましてくれました。
坂崎君:えっと… 夏のベンチには入れませんでした。入れなかった…
電話の母:あっそう…
坂崎君:引退試合もあるので…
電話の母:絶対行く!
坂崎君:まだ終わっていないので、頑張ります。
本当はメンバーに入って、喜んでほしかった。