富美子さんはこの時に初めて被告人を目にします。一度その中の被告1人と目があうと、数分間睨み合いの状態になったといいます。

富美子さん:
「このとき私は絶対に先に目をそらさないとの思いで相手を睨み続けました。傍聴席にいる私が彼らに怒りをぶつける方法はそれしかありません」
裁判中は凶器を目にしたり、娘の殺害状況を3人の被告から聞かなければいけません。
富美子さん:
「首を絞められた後、頭をハンマーで殴打されたときに『殺さないって言ったじゃない。お願い、助けて、死にたくない。お願い、話を聞いて…』との途切れ途切れの絞り出すような最後の言葉も、守ることができなかった私にとってはつらく苦しい言葉として残りました」







