化粧を終えた利恵さんの姿は、解剖の跡を隠すように頭を覆った綿のようなものが綿帽子、白装束が白無垢のようで、富美子さんにはその姿がまるで花嫁のように見えたそうです。
事件の後、姉とともに出向いた警察署で富美子さんは調書を取られました。
警察官に運転免許証を見せられ、利恵さんかどうか確認された後、すぐに調書が始まりましたが、この時間がとても不愉快だったと富美子さんは言います。

富美子さん:
「娘の死以前に事件を受け入れきれない状態のときに、軽い感じの話し方や事務作業に関する緊張感のない会話が何回か交わされ、その心配りのない態度に苛立ちを覚えました」







