去年2月時点で県内の酪農家は51軒でした。
しかし去年だけで少なくとも北杜市内で7軒、富士ヶ嶺地区で3軒が廃業しています。
円安による外国産のエサの高騰などで利益が減ったことや高齢化が主な理由だということです。
藤原さんの牧場では1回につき、およそ7万円かかるヘルパーを月に2回頼んでいますが、酪農家が急激に減ったことで、主に利用料でまかなっているヘルパーを維持することが難しくなりつつあるのです。
八ヶ岳地域酪農ヘルパー組合 藤原祐一郎組合長:
「負担にはなっているけれど無くては困るし、(月に)3~4日ヘルパーをとればいいじゃないかということもできないので」
「(ヘルパーの)利用料を上げるのかとか、3人必要なのかとか、そういうところまできているので、今までのやり方から変えていかなければならない」
「ヘルパーも日中も働くかということも考えられますし、『そこまでしたらできません』と言われて辞められるのも困るし難しいところ」
厳しい牧場経営と、経営していくために不可欠なヘルパーの維持。
具体的な解決方法はなく止まらない負の連鎖が酪農家に重くのしかかっています。