
試行錯誤を繰り返し約30分。

しゅうさんはこの日初めて、店で髪を切ることができました。

千野さん:
「きょうはこれでおしまい。よくできました」
お母さん:
「すごくかっこいい」


千野さん:
「良かったですよ切れて、このままいけば慣れてくるでしょう、もう慣れですから、恐怖を彼は乗り越えましたから。あとはもうチクチクして嫌とか、じゃあクロスしよう、そんな感じで少しずつ少しずつ」

しゅうさんも誇らしげです。

しゅうさんの母親は:
「すごくうるっときちゃって、何回通ったか分からないんですけど、先生の力だと思うんですけど、良い雰囲気の中でいつも対応してもらっているので本当に良かったです、すっきりして」

しゅうさんはその後も店に通っていますが、その日の気持ちなどによって嫌がる度合いにも変化があり、千野さんの奮闘は続きます。



ヘアサロン・チノ 千野克仁さん:
「自分が一生懸命やったからってまた来てくれるってわけではないので、喜んでもらってまた来てくれたらうれしいことなので、そういうお客さんを増やしていくっていうのがお店を繁盛させていくっていうことだと思うので、それはみんな共通していることだと思う。障がいの子を相手にするのでも、パーマ・カラー・縮毛矯正でも同じことだと思う。たいしたことはないんです、私は」