山梨県の長崎幸太郎知事は4日の会見で、これまでの説明にあった総務省への確認や自らが保管する現金1182万円についての捜査機関への連絡について問われましたが「答えを差し控える」としました。

長崎知事は2019年に二階派から受け取り収支報告書に記載していなかった現金1182万円について、これまで「預り金」という認識を示したうえで…

山梨県 長崎幸太郎知事:(1月25日 会見)
「預り金をどうするかという問題ですが、これは総務省にも確認しましたが、預り金を記載する場所は(収支報告書には)ないわけです」

4日の知事会見でこの確認を問われると…

記者:
「これはいつ(総務省に)確認をされたのか
長崎知事:
「具体的な日時は覚えていませんが、確認はしております」

記者:
「それは今回の問題をうけて確認されたのか、それとも現金を受け取った2019年から2020年の間に確認したのかをお伺いできればと思います」
長崎知事:
「その点に関しましてもお答えを差し控えたい」

また、長崎知事は去年12月の取材で収支報告書の不記載は「ないと思う」としながらも問題発覚後、1182万円があることはその時には把握していたとしています。



去年の年末には二階派への強制捜査も始まっていましたが、「預り金」とする1182万円について捜査機関への対応を問われると…

記者:
「知事自身が(現金1182万円を)預かっているという事実を捜査機関に連絡は?」

長崎知事:
「まず問題となっている金員は志帥会(二階派)のパーティー券の販売代金を全額、志帥会に振り込み、移転をしています。そのすべてを(二階派は)収支報告書に載せていると。そもそも売り上げ自体を派閥側に送らないでキープしていた問題とは根本的に違う話なので、申し上げた通りです。以上です」

記者:
「知事の方から捜査機関とのやり取りはしていないという認識でよろしいでしょうか?」



長崎知事:
「そういう点に関してはお答えを差し控えたい」

なお長崎知事らに対する政治資金規正法違反の疑いでの刑事告発文は、甲府地検から東京地検へと送られていて、今後捜査対象になるのかなどが判断されることになっています。