参院選の応援演説中に銃撃され死亡した、安倍元総理の告別式が12日、行われました。式には村岡知事ら県内関係者も参列し、最後の別れをしました。
安倍元総理の葬儀は東京・港区の増上寺で行われました。一般の弔問客は告別式の会場には入れませんが、安倍元総理に最後の別れをしようと多くの人が集まりました。
告別式は近親者のみで行われました。喪主は妻の昭恵さんが務め、自民党県連の友田有幹事長など県の関係者も参列しました。
村岡知事も、安倍元総理に最後の別れを告げました。

村岡嗣政知事:
「なかなか現実のものとして受け止めきれませんけれども、ただただ悔しくて残念でならない気持ちです。急な知事選挙となる中、一官僚だった私を総理の執務室に呼んで頂いて、知事への道へと導いて頂きました。私にとっては本当にありがとうございましたという事だけをですね、お焼香させてもらう際にも心の中で繰り返し、繰り返し述べさせて頂きました」
村岡知事によりますと、喪主としてあいさつを述べた昭恵夫人は、気丈にふるまっていたということです。
村岡嗣政知事:
(昭恵さんのあいさつで一番印象に残ったことばは)「主人のおかげで幸せな人生を送れているということ。結婚してから主人はどんどんえらくなっていったけど、どれだけえらくなってもずっと優しい、誰に対しても優しいという事は変わらなかったと」
出棺では参列した関係者らは、静かに見送っていたということです。
早川晋矢記者:
「安倍元総理を追悼する献花台が設置されています。花束を手にした人たちが途切れることなく訪れています」

献花台には、安倍元総理の遺影が飾られ、朝から多くの人が訪れました。
神奈川県から献花に訪れた人:
「父のような存在で毎日テレビで…やっぱり悲しくて、ちょうど父の命日もあすなので、父と重なる部分がありましてきょうはどうしても来ようと思って来ました」
神奈川県から訪れた男性は亡くなる2日前、横浜市内に応援演説でかけつけた安倍元総理に初めて会いました。
献花に訪れた人:
「すごく優しいかたで、写真お願いしますと申し上げても、快く応じて下さって、本当に・・なのでそういう事があったので、よりいっそうショックできょう献花に来ました。約8年間激務の中、日本を引っ張って下さったので、安らかにお眠り下さいと言いたいです」
式が終わると安倍元総理の遺体は、永田町を通って斎場へ向かいます。
自民党本部前では茂木幹事長や二階元幹事長らが安倍元総理を見送りました。
8年8か月を過ごした総理官邸では、遺体を載せた車が正面入り口で一度停車し、待ち受けた岸田総理らが両手をあわせました。安倍元総理の遺体は多くの人に見守られながら、永田町を後にしました。

下関市の安倍さんの事務所内には、献花台が設置されました。
祭壇には白い花と共に生前の安倍さんの写真が飾られています。

朝から多くの人が訪れ、静かに手を合わせて安倍さんの死を悼みました。
訪れた人は:
「もう唖然とした気持ちですね。今までいろいろな面で日本、山口、下関と支えていただきましたので、本当に何と言っても言葉がありません」
別の人は:
「本当に悔しいです。先生を失った。これからも安倍先生のことを思いながら、頑張っていきますけど悔しいです。悔しいの一言ね」
別の人は:
「突然の事で無念だっただろうなと思います。これからも日本のみんなを見守って頂きたいなと思いました。お会いしたことあったんで、大きい手でした」
別の人は:
「ありがとうしか言えませんね。本当ね、有難うございましたってさびしいけど、私たちも今から頑張るから見といてねってありがとうございました」
事務所によりますと、午後3時半までにおよそ1200人が訪れたということです。
献花は、きょうは午後7時まで、あすから15日までは午前9時から午後5時まで受け付けます。また後日改めて、下関市と長門市でお別れの会を執り行う予定です。

午前7時、県庁・正面玄関前のポールに、国旗と県旗がそれぞれ半旗で掲揚されました。
安倍元総理の葬儀に合わせて弔意を示したもので、葬儀に合わせての半旗掲揚は、おととしの
中曽根康弘・元総理以来となります。
きょう1日、県警本部や総合庁舎などで半旗が掲げられました。