夏から雨の量が少なく、西日本を中心に渇水傾向が続いています。山口県下関市の豊田湖畔公園では、湖の水位が低下し、桟橋が利用できなくなっています。

豊田湖畔公園には、貸しボート乗り場とワカサギなどの釣りを楽しめる桟橋があります。夏頃から雨量が少なく、湖の水源の木屋川ダムの水位が10月から急激に低下し始めた影響で、陸地と乗り場をつなぐ階段と、桟橋の一部が陸に乗り上げ、急な傾斜になりました。

この状態では安全が確保できないとして、8日から当面使用休止となっています。職員が目視したところ、桟橋付近の現在の水位は、例年よりも10メートル程度下がっているということです。

これからワカサギ釣りのシーズンを迎えますが再開の見通しは立っていません。毎年2月に開催され、多くの人でにぎわう「豊田湖ワカサギ釣り大会」の開催は、市と主催者で協議していて、今月中に決めたいとしています。

豊田湖畔公園 篠田夢月さん
「今後水位が、雨が降って回復することを願っております。キャンプ場は通常通り営業しております」

豊田湖畔公園に隣接する木屋川ダムの貯水率は36.4%で、平年の半分以下となっています。貯水率が36%を切れば、上水、工水ともに10%の自主節水を行う予定です。すぐに市民生活に影響することはありませんが、今後の雨量を踏まえて対策を検討することにしています。