ことし11月、山口県防府市の上下水道局に勤めていた元職員の男が、水道局が発注する工事で有利な取り計らいをする見返りに、プロ野球の観戦チケットなどを受け取ったとされる事件。元職員は市役所を懲戒免職処分となりました。
7日に山口地裁であった初公判で、事件のいきさつが明らかになりました。贈賄の罪に問われた土木会社の元社長の男は法廷で、声を震わせ謝罪しました。
被告は2人
収賄の罪)防府市 元職員の男(48)
贈賄の罪)土木会社 元社長の男(55)
親しくなろうと風俗店などで接待
元職員と元社長が知り合ったのは、2014年ごろ。元社長は当時、上下水道局に所属していた元職員と親しくなり、有利な取り計らいを受けようと、風俗店や飲食店に連れて行くなどの接待を始めました。この頃から、元社長が運転をして福岡PayPayドームで行われるプロ野球ソフトバンク戦に連れて行くなどの接待も。また2019年には、元職員の自宅駐車場の舗装工事を無償で行ったといいます。本来は23万円ほどかかるものでした。
資材などの単価非公開が“贈収賄”きっかけに
2021年4月から、防府市上下水道局が発注する入札工事で必要な資材などの単価が非公開になったことが、今回の贈収賄のきっかけとなりました。非公開となることで、業者は必要な資材の単価を把握できず、工事の品質維持のためなどに設定されている最低制限価格(一般的にこれを超える一番安価な申し込み者が落札できる)の算出も困難になりました。
元社長によると、公共事業による利益が会社の利益の90%以上を占めていたといいます。そこで元社長は、親しい元職員ならば教えてくれるのではないかと考えて依頼。元職員は単価表のデータを入手し、メールなどで情報を漏らしました。この影響で、土木会社は3件(落札価格合計2億4868万円)を落札したということです。













