山口市のJR新山口駅と島根県の津和野駅を結ぶJR山口線は、今年全線開通から100周年を迎えました。この山口線の軌跡を、当時走っていたSLを中心に振り返る企画展が山口市で開かれています。まちと鉄道の関わりはどんなものだったのか企画展の内容から紹介します。

山口線の歴史を資料でたどる

山口市の小郡文化資料館で始まったのは「小郡黒鐵黄金時代」です。時代ごとにテーマを設けて約100点の資料とともに、歴史を振り返っています。初日には旧国鉄のOBも訪れていました。重田克美さん(81)。かつて山口線を走っていたSLの機関士として乗務していました。

元機関士・重田克美さん
「こんなのもあったのかという発見がかなりあって、びっくりしました」

ヘッドマークやプレートなど当時をうかがう資料もありますが、企画展では裏話も紹介されています。その裏話のひとつ、開通を支えた重要な遺構を重田さんに案内してもらいました。