老舗酒屋の長男、声優を目指すも…
山口市で卸売りを中心に手がける老舗の酒屋、木下酒造の長男として生まれました。

木下さん
「もともと声優を目指していたんですけど」
県内の高校を卒業後、声優になるため上京しましたが、現実は厳しいものでした。オーディションに落ち続け、途方に暮れる日々が続きます。そこで舞い込んできたのが、趣味で続けてきたShadowverseのプロツアー開設のニュースでした。
木下さん
「ゲームが好きで、それを仕事にできるっていうのは、本当に絶対楽しくないわけないですし」
実績を積みプロチームへ

アルバイトをしながらアマチュアとして大会に出場し、1年間実績を積みました。そうして、プロチームへの加入を勝ち取ります。
木下さん
「ただゲームをするだけじゃなくて、たくさんの人に見てもらう、ゲームのプレーだけでは無くて自分自身を見てもらえる職業になっている、僕は思っていて」
プロゲーマーは天職、一方で厳しい現実も
現在プロ5年目。今の仕事は天職だと感じています。順風満帆な選手生活を送る一方で、プロゲーマーの現実にも直面してきました。
木下さん
「やっぱり負けたときですよね、応援されているということは期待に応えないといけないわけで」
「勝つことが仕事」のプロゲーマー。実績が残せないと生き残れない厳しい世界です。当然、勝てないと収入にも影響し、生活が厳しくなります。負けがこんだ昨シーズンは、プロ引退を考えるほどに思い詰めました。