幕末から明治にかけて海外に渡航した人たちに焦点を当てた企画展が、山口県萩市の萩博物館で開かれています。

幕末に密航留学した「長州ファイブ」が、イギリスに渡って160年になるのを記念して企画されました。幕末明治に海外に渡った人々の写真を秘話とともに紹介しています。

長州ファイブの1人で日本の「工学の父」と呼ばれる山尾庸三。密航当日、イギリスの商人から密航を延期したいと言われましたが「まげを切り西洋人の格好になったので引き返せない」と強硬に主張し、密航を果たしました。

日本屈指の文豪・森鴎外は、陸軍軍医としても大きな足跡を残しました。ドイツに留学して世界最先端の医学を身につけました。

山根正次は、オーストリアのウィーンで現地の大学生と口論になり決闘を受けて立ちました。大学生はサーベル、山根は日本刀で真剣勝負。顔面にかすり傷を負いながらも大学生を撃退したということです。

「古写真で見る幕末明治」は今月18日まで、萩博物館で開かれています。