厳しい訓練の総仕上げです。今年4月から山口県の消防学校で訓練をしてきた学生が5日、卒業式を前に最後の訓練に臨みました。

最後の訓練の名前は「ファイヤーファイターズロード」「消防士への道」です。今年4月に入校した学生が、7か月間学んだ知識や鍛えた体力が試される課題をクリアしながらゴールを目指します。

出動を想定した種目では、装備を素早く的確に身につけます。装備の重さは20キロに及びます。学生らは装備を身につけて、ビルの12階ほどにもなる訓練塔に駆け上がります。

救助だけでなくみずからの命を守るためにはひとつのミスも許されません。およそ20分間、学んだことすべてを訓練にぶつけてゴールにたどり着きました。

防府市消防本部 阿部一輝さん
「きついことがあっても、きょうの経験で踏ん張れるんじゃないかと思います」

柳井地区広域消防本部 小松颯翔さん
「仲間とともに訓練してきて団結力も深まったんで、応援もあって最後まで走りきることができたなと思っています。子どもたちが憧れるような消防士になりたいと思っています」

卒業式は13日で、その後72人が各地の消防本部などで活動します。