日本共産党の田村智子委員長が29日、山口県岩国市を訪れ、福田良彦市長と基地問題について意見交換しました。

日本共産党の田村委員長は9月にアメリカ軍岩国基地で25年ぶりに行われた陸上での模擬着艦訓練FCLPの実態について、福田市長から説明を受けたということです。また、続く日米共同訓練で岩国基地に運び込まれたアメリカ軍のミサイル発射システム「タイフォン」が、訓練終了後1週間で撤収のはずが1か月以上たっても撤収されていないことについても情報交換したということです。

基地との共存を掲げる岩国市と基地への向き合い方は異なりますが「市民の安全を脅かすことは許されない」という立場は同じで、FCLPを二度とやらせてはならないという意見で一致したとしています。

日本共産党 田村智子委員長
「立場の違いがお互いにあるということは前提のうえでの懇談です。戦争の心配のない東アジアをつくるためにどうすることが必要なのかと。例え基地との共存という立場であっても何よりも大切なのは外交ではないでしょうかということを提起いたしました。そこはそのとおりと」

福田良彦 岩国市長
「やはり国民また市民の安心安全をしっかり確保する担保するための努力というものはしなきゃいけない。また言うべきことはしっかり言うべきだという、そういった部分につきましては大いに共感できる同じ考えであったと認識ができました」

意見交換は非公開でしたが、予定を20分以上オーバーして行われました。