おととしの豪雨で被災した山口県のJR美祢線に代わる、バスを使った新しい交通形態に向けての大きな一歩です。20日、交通のあり方を議論する法定協議会の初会合が、県庁で開かれました。

法定協議会は、法律に基づいて地域交通を議論する目的で、県と美祢市など沿線3市が10月に設置したものです。

この日、県庁で始めて開かれた会合には、鉄道やバスの事業者、利用者の代表ら委員22人が出席。バス高速輸送システム=BRT方式での復旧に向け、国の交付金を受けるために必要となる地域公共交通計画を、来年末までに策定することを確認しました。計画は美祢線沿線地域をエリアとし、10年を想定しています。

JR西日本は今月末までに、BRT方式について速達性や輸送力などの観点から情報を整理したたたき台を示す考えを明らかにしました。

法定協議会会長 平屋隆之 副知事
「関係の皆さんの意見を聞き、地域の声をしっかりと吸い上げながら、それが反映された形で計画をまとめていきたいと思います」

JR西日本広島支社 飯田稔督 支社長
「3市のまちづくりと、新しいBRT。しっかり調和がとれたよりよいもの、素敵なものにしていきたいと思っています」

協議会は地域公共交通計画と合わせ、アクションプランとなる利便増進実施計画も策定することにしています。