およそ30年、日本の海を守りました。
周南市の徳山海上保安部で巡視船くろかみの任務を解く「解役(かいえき)式」がありました。

徳山海上保安部長 椎木紀文さん
「27年間の輝かしい歴史に幕を閉じることになりました」
徳山海上保安部で行われた解役(かいえき)式には、巡視船「くろかみ」の乗組員などおよそ30人が出席しました。

「くろかみ」は佐賀県の唐津海上保安部で就役していた元「まつうら」で、2000年に徳山海保に配属替えになったとき周南市の「黒髪島」の名をもらいました。
県内唯一の潜水士が乗り込む潜水指定船で、航行距離は地球およそ12周分に当たるおよそ48万キロにのぼります。
密漁など犯罪摘発250件、海難事故などの出動件数は350件。2011年の東日本大震災にも複数回派遣され、第一線で活躍しました。

巡視船くろかみ 合田節男船長
「船内も活気があってですね、士気の高い巡視船でした、みんな力を合わせていろんな事案に対応できたと思います」

今月9日には宮古島海上保安部の巡視艇「なつづき」が配属替えとなり、引き続き瀬戸内の海を守ります。