アメリカ軍岩国基地(山口県岩国市)で23日、空母艦載機の早期警戒機E2Dがタッチアンドゴーを繰り返す様子が見られました。

祝日は実施しないとされるFCLPとみられる飛行のため、岩国市は反発を強めています。

23日午後2時すぎ、アメリカ軍岩国基地で空母艦載機の早期警戒機、E2Dがタッチアンドゴーを繰り返しました。夜も午後7時ごろから午後10時まで離着陸や旋回を繰り返しました。

岩国基地では9月17日から空母艦載機の模擬着艦訓練、FCLPが行われています。FCLPは滑走路を空母の甲板に見立て空母艦載機が離着陸を繰り返す訓練です。

激しい騒音を伴うため岩国市や県は岩国基地での実施は「容認できない」との立場を取っています。

アメリカ海軍は実施は「土日と祝日は除く」と通告していました。しかし、祝日にFCLPと見られる飛行が行われたため、岩国市は「明らかな通告違反」と反発を強めています。

今回のFCLPは市が再三、中止を求めたにもかかわらず実施されました。訓練が終了予定時刻を超えることも多く、市は国やアメリカ軍に改めて要請することを検討しています。

在日アメリカ海軍司令部はテレビ山口の取材に対し「保安上の理由により運用のスケジュールや詳細については言及しない」としています。