アメリカ軍岩国基地(山口県岩国市)で行われている空母艦載機による模擬着艦訓練・FCLPは18日、2日目を迎えました。午後4時半を過ぎても訓練が行われ、きのうに続いて終了予定時刻が守られませんでした。

きょうも午後1時半ごろに訓練が始まりました。FCLPは洋上の空母に着艦するパイロットの技術を維持するために必要な訓練です。

滑走路を空母の甲板に見立て、着地と同時に再び上昇するため激しい騒音を伴います。

初日の17日、タッチアンドゴーなどFCLPに関連する飛行は168回、騒音の最高値は午後8時19分に滑走路南側の尾津町の騒音測定器で観測した89.8デシベルでした。市に寄せられた騒音への苦情は79件でした。

アメリカ軍からの通告では、昼の部は午後1時半から午後4時半までとなっています。しかし、17日は予定を20分超えて訓練が続きました。

17日の訓練が通告時間を超えたことに対し、基地の機能強化に反対する市民団体は「自治体や住民を軽視している」として岩国市に対し、アメリカ軍に抗議するよう求めました。

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク 久米慶典共同代表
「結局は米軍が好き勝手やってもしかたないんだということにつながっていきます。一見ね、反対してるからいいんだということなんですけれども今の岩国市の立場はどんどんどんどん市民の要望から離れていくそういう立場になってると思いますね」

18日の昼の部の訓練は予定時刻を55分超えて、午後5時25分まで続きました。