人がクマに襲われけがをするのは、県内で今年度3件目

11月3日山口県岩国市の山中で、イノシシ狩りをしていた猟友会の男性がクマに襲われ、大けがをしました。

これを受けて県と市は緊急の対策会議を開き、地区内に捕獲用わなを仕掛けること などが報告されました。

きのう午後3時10分ごろ、岩国市寺山の、山の中で、イノシシ狩りをしていた岩国市猟友会の50代の男性が、クマに襲われました。

男性は顔をひっかかれるなどして大けがをしましたが、命に別状はないとみられます。クマは、体長およそ1.3メートル、体重80キロ程度の成獣で、別の猟友会会員が射殺しました。

人がクマに襲われけがをするのは、県内で今年度3件目です。

今回の事故を受けて県と岩国市は緊急の対策会議を開きました。
地元自治会からは「事故を知らない人もいるので、発生したらすぐに情報を共有してほしい」との要望が出ました。

事故があった南河内地区では、カキやクリの木の食害やふんが見つかるなどクマ出没の痕跡情報が市や警察に多数寄せられています。

県は今月16日まで、南河内地区に「クマ出没警報」を発令しました。市は県の許可を得て、あす地区内に捕獲用わなをしかける予定です。

また文書を作成して自治会に掲示してもらい、クマの出没注意を呼びかけることにしています。