戦時中に水没事故が起きた宇部市の海底炭鉱・長生炭鉱。

183人の労働者が犠牲になりましたが遺骨の発掘は行われないまま、80年以上がたちました。

その炭鉱の入り口、坑口が9月25日市民団体によって掘り起こされました。

坑口前で集会が開かれ、遺族らが犠牲者を悼みました。

太平洋戦争のさなか、宇部市の海底にあった長生炭鉱は、事故により水没しました。

朝鮮半島出身者136人を含む183人の労働者が犠牲になりました。

その遺骨は今も炭鉱に残されたままです。

9月、遺骨発掘を目指す「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が炭鉱の入り口「坑口」を発見。

26日に坑口の前に関係者が集まりました。

犠牲者を追悼する集会で韓国から来日した遺族14人を含むおよそ250人が参加しました。

坑口前に祭壇が設けられ、遺族らは開いた坑口に向かって手をついて深く頭を下げ、犠牲者を悼みました。

父親が犠牲となった全錫虎さん
「お父さん、私が来ました」

日本人遺族は4人が参加しました。

父親が犠牲となった常西勝彦さんは息子とともに手を合わせました。

常西勝彦さん
「82年間もね、耐えてよく頑張ってきてくれとるなと、親父もまさかね、こんなところで命を落とすとは思ってないものだから、それはそれで、これからはしっかりと供養してやりたいと思っております」

長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会共同代表 井上洋子さん
「感無量で涙しかないんですけど、本当に亡くなった犠牲者の皆さんにきょうこの日に光を届けることが出来たという思いがあふれます」

遺骨発掘の動きが本格化します。

刻む会では、29日からの2日間で、岸側のピーヤと坑口の2か所から潜水調査を行う予定です。