事故件数は半減も割合は上昇

県警のまとめによると、県内で起きた、高齢者が起こした事故は2014年には1258件。全体の20.5パーセントでした。それが去年1年間では663件。実は件数自体は半分ほどに減っているんです。しかし、全体に占める割合は29.6パーセント。10年前は2割ほどでしたが3割近くを占めるようになっています。事故自体が減ったのは運転アシスト機能の向上が理由です。

国交省によると国内で販売された車で、自動ブレーキ機能を搭載したものは2011年は1.4パーセントでしたが2019年には93.7パーセントにまで広がりました。

一方で、事故の割合が増えた背景には、山口県が抱える課題、高齢化があります。県内の高齢者の人口は去年10月時点で、およそ45万9000人。高齢化率は35.3パーセントで、47都道府県中3番目に高くなっています。

免許返納後の生活支援へ送迎サービス

高齢者に免許の自主返納を勧める動きもあります。県内の免許返納は2018年に5436人。その翌年2019年には7606人と増えましたが、去年は5510人でした。2019年をピークに、減少傾向にあります。