全国で連日、最高気温が35度を超える「猛暑日」となるなど、危険な暑さが続いています。照りつける日ざしが強い夏・・・。気になるのが、紫外線です。
紫外線対策の強い味方、UVカット商品。着用している人を多く見かけるようになりましたが「どうして紫外線を防げるの?」「効果はいつまで?」など素朴な疑問を、UVカット商品を幅広く取り扱う「ユニクロ」で聞いてきました。
なぜUVカットできる?効果はいつまで?
どうして洋服で紫外線を防げるのですか?
ーユニクロでは生地の素材や構造に応じて、生地が紫外線を反射もしくは吸収する加工を施しています。中でも「エアリズムUVカットメッシュパーカ」は、紫外線拡散剤”酸化チタン”を糸に練り込んでいるため、紫外線を糸の外側に反射します。
どのくらいUVカットの効果があるのでしょうか?
ー何も身につけていない場合と比べて、どれだけ長い時間、紫外線による肌の影響を防止できるかを示す「UPF」という指数があります。例えば「UPF25」の場合、着用すると紫外線量を25分の1までカ
黒色のほうが紫外線を通しにくいイメージがありますが、淡い色でも効果はあるのでしょうか?
ー生地自体に紫外線を吸収もしくは反射する加工をしているので、淡い色でも紫外線をカットできます。
去年買ったものでも紫外線を防げるのでしょうか。また、洗濯などで効果が弱まってしまうのでは?
ー去年のものは今年は使えないということはありません。紫外線を吸収するものは、洗濯の回数を重ねると徐々に効果が薄れる場合があります。一方「エアリズムUVカットメッシュパーカ」など、糸自体に紫外線拡散剤が練り込まれているものは、洗濯してもUVカット効果が持続します。ただ、洗濯などで繊維が薄くなることで、効果が弱まる場合はあります。ユニクロのUVカット商品は、事前に10回洗濯しても効果が保たれることを確認しています。
ユニクロの「エアリズムUVカットメッシュパーカ」の場合、洗濯したらすぐに効果が落ちるということはないそうです。タグに記されている”ネット使用、ドライクリーニング不可、乾燥機不可”などのお手入れ方法を守れば、ふつうの洋服と同じように洗濯できます。ほかの洋服と同じように、生地が薄くなってきたなどと感じたタイミングで買い替えを検討すればよさそうです。
悪影響だけじゃない!?紫外線の影響とは?
環境省のまとめによると、人はカルシウムの吸収を助ける”ビタミンD”を、食事と日光の紫外線から得ています。しかし、食事からだけで必要量をとるのは難しく、多くの人は、半分以上を日光の紫外線に頼っているそうです。
日本では近年、日焼けを避ける人が増えたことから、特に乳幼児のビタミンD欠乏症が増加しています。一方、紫外線は日焼けやシミだけでなく、白内障や皮膚がんなどを引き起こす危険もあります。
私たちの体に必要であるものの、悪影響も及ぼす紫外線。過度に恐れすぎることなく、紫外線の影響を正しく理解し、日焼け止めやUVカット商品などを活用して対策をする必要がありそうです。