南海トラフ巨大地震は30年以内に70%~80%の確率で発生するとされ、山口県内では最大震度6強の揺れ、そして津波も想定されています。

いま必要な備え、地震が起きたときに取るべき行動を改めて考えたいと思います。

13年前の3月11日に発生した、東日本大震災。

宮城県仙台市出身で、山口市で音楽教室を開いている村上優子さん。

宮城県の南三陸町に住んでいた叔母を津波でなくしました。

村上優子さん
「大変なショックでした。津波が到達するのに1時間くらいあったけど、その間特に逃げることもなくいた方もたくさんいたと思うんですよね。そうしたらあんな大きなのがいきなりきたものですから、もう間に合わないと。その中で叔母ものまれていって、亡くなってしまった」

今は、この震災の記憶が薄れてしまうことに危機感を持っています。

村上さん
「特に当事者でないと、やはり過去のものだし、そのあと生まれてきた新しい子どもさんたちもたくさんいて、知らない方もたくさんいる。風化されていくっていう心配っていうのは常に抱えていますね」

毎年この日が来るたびに震災の記憶を持ち続け、地震への備えを怠ってはならないと、村上さんは強く思います。

山口県内でも、地震はひと事ではありません。

三浦房紀山口大学名誉教授
「西日本全体が相当エネルギーがたまっているんですね。だから弱いところから壊れていっている。すなわち、熊本地震なり能登半島の地震なり2月26日の松山沖の地震。そういったものが起こっているんだろうなと思いますね」

地震や防災工学の専門家で、山口大学・名誉教授の三浦房紀さんは、南海トラフ巨大地震への備えの重要性を訴えます。

三浦名誉教授
「そう遠くないときに、南海トラフの地震が起こる。ことばを選んで言わないといけないですけど、覚悟を決めてね、備える必要があると思いますよ」