今年、全線開通から100周年を迎えた長井線。

山形県白鷹町で22日、特別なラッピング列車が運行されるなど、100年の節目が祝われました。
山形県の南陽市赤湯から白鷹町荒砥までを結ぶ鉄道・長井線は、旧国鉄時代の1923年に全線開通。
その後、山形鉄道に引き継がれ、フラワー長井線として、今年、全線開通100周年を迎えました。
22日、荒砥駅で開かれた式典では今後の路線の繁栄を願い、100歳の女性から0歳の赤ちゃんに列車を象徴するブレーキハンドルが渡されました。


また、ダリアやアヤメなど、沿線の市と町の花が車体にあしらわれた4両連結の記念列車が初めて運行され、子どもから大人まで多くの鉄道ファンが記念列車を見に訪れていました。
訪れた人「子どもたちがフラワー長井線が好きなので、きょうを楽しみに来ました」
子ども「列車が発車するところを見る」
子ども「初めてみたんですけど連結がかっこよかった」

通勤、通学、観光など幅広く利用されてきたフラワー長井線。歴史と多くの人たちの思い出が詰まっています。
訪れた人「思い出は小さい時の蒸気機関車が走っていたころ楽しみにしていた思い出ですね」
訪れた人「こういう鉄道がないと動けなくなるんですよね。大切にしていきたいし理解者を増やしたいと思いますね」
しかし、人口減少や車移動の増加などから、利用客は減少。1990年の144万人をピークに、おととしは42万人まで減っていますが。
長井線に乗車した子ども「楽しかったし、花もあったしきれいだった」(Qまた乗りたいですか?)「乗りたい!」
長井線に乗車した人「地元の電車なのでにぎやかになってくれるとすごくこれから楽しみだなと」
山形鉄道株式会社・中井晃社長「100年続くというのは大変なことですので、すごくありがたいことだと思っています。今まで先人たちが築いてこられた線路をいかに守るかが我々のこれからの使命かなと思っております」
1世紀を走り抜いてきた長井線。
地域のシンボルとしてこれからも走り続けます。