雪が、観光資源に変身です。

報告・棚橋祐太「志津温泉街です。まさに豪雪地帯。私の背丈の2倍から3倍ほどの高さまで雪が積もっています。そしてこちらでは、その雪を活用して、重機やチェーンソーなどを使いながら雪旅籠の製作が行われています」

山形県内有数の豪雪地、西川町の月山志津温泉です。

気象台の観測点はありませんが、毎朝、山形県が独自に積雪を測っていて、きょう(2日)は、なんと4メートル86センチ。


この雪の多さを生かして行われているのが、冬の風物詩「雪旅籠の灯り」です。

雪で宿場町の街並みを再現するもので、今年で18回目になります。

月山志津温泉旅館組合長・志田昭宏さん「雪が多いというのは実は幸せなことなんだと、雪の資源はとても大切だということを皆さまにお伝えしながら、雪の美しさとか優しさというのを多くの方々に感じてほしいなと思っています」



きょう(2日)、雪旅籠づくりに取り組んでいたのは、地元のボランティアに加え、県外から参加した若者たちです。

時折吹雪く、あいにくの天気とはなりましたが・・・。

新潟から参加・山倉菜津美さん「難しけど楽しいです。豪雪地帯に来たことがなくて来てみたかったのと、面白いイベントを見たかった(ので参加しました)」



茨城から参加・西脇礼奈さん「人生の中では一番すごい雪だなと思います。(Q削ってみた感触は?)めちゃめちゃかたい!完成のためにやるって考えるとがんばれる」



「積雪量隠れ日本一」とも言われる月山志津温泉。



皆さん、見たこともない大雪を楽しみながら作業をしていました。

地域の冬の名物に、地元の旅館も期待を寄せます。

月山の宿かしわや・志田久子さん「若い人たちでがんばって雪旅籠作っていますから、ぜひ、お客さんに楽しんでもらいたいです」



月山志津温泉旅館組合長・志田昭宏さん「ここは幻想的な空間になりますので、日ごろの色んな事を忘れて、心を無にして、ろうそくの灯をゆっくり眺めて癒されてほしいなと思います」

雪旅籠のライトップは2月4日から2月26日まで行われ、金、土、日、祝日は宿泊客以外も楽しめます。



また、期間中は、雪旅籠の中で酒などが楽しめるアイスバーや飲食店なども出店される予定だということです。