山形大学で美術を学ぶ学生の卒業研究作品展が、きょう(1日)山形市で始まりました。学生ならではの経験が、ユニークな視点につながっているようです。

山形市できょうから開催されている卒業研究作品展。山形大学の学生9人の作品が展示されています。

こちらの作品には、大学で学んだ技術が生かされています。何で出来ているかというと…。

山形大学地域教育文化学部4年・秋本菜緒佳さん「木をそのままに使うっていうところを特に注意した。なるべく一つの塊から使うことを意識して作った」

木をできるかぎり薄く削り、封筒の形に仕上げました。

こだわりは細部にも!

封を留めるテープは、接着剤を重ねて表現しています。

山形大学地域教育文化学部4年・秋本菜緒佳さん「木って面白いなって思ってもらえたらうれしい」

一方、こちらは「人との出会い」をヒントに作ったそうですが…

報告・矢野秀樹「真ん中の「うん」から色んな「うん」が書いているが、何を表現しているのか」

山形大学地域教育文化学部4年・佐藤優樹さん「喜怒哀楽を表現していて喜・怒・哀・楽になっている」

自分が感じた気持ちをデザインで表現することに挑戦しました。そのきっかけというのが!

山形大学地域教育文化学部4年・佐藤優樹さん「留学生のサポートをしていた時期があって、「えっ」という言葉を日本人がよく使うけれどその言葉の意味が色々なパターンがあるけど分からない、ニュアンスが伝わらないということで、絵にしてみたら分かりやすいのではないかということで始めた」

「うん」という2文字でも色々な感情表現が出来ると気づいた佐藤さん。

今後の目標は?

山形大学地域教育文化学部4年・佐藤優樹さん「漢字が分からない人に私のデザインなどと合わせてみたらもっと伝わりやすい形や単語になると思うし、色んなパターンで派生できると思う」

4年間の思い出と学びを詰め込んだ卒業作品展は、今週日曜日まで山形美術館で開催されています。