山形県庄内地方の砂浜に大量のフグが打ちあがっているのが見つかりました。

水産関係者によりますと、打ちあがっているのは「ホシフグ」です。体長15センチ程度で、折り重なるように打ち上げられています。

山形県の鶴岡市から遊佐町まで広範囲で打ちあがっていて、新潟県でも打ちあがっているのが確認されたということです。北に位置する遊佐町の吹浦では量が少なくなっているものの、ひとつの浜で万単位で見つかっています。

打ちあがった時期は正確にはわかっていませんが、海が時化た9日頃ではないかということです。

山形県水産研究所によりますと、このところ山形県近くの海は海水温が低下しているということですが、ホシフグは水深400メートルにも潜ることができるため、水温と今回の漂着との関連はわからず、原因は不明としています。

少なくとも近年、山形県でホシフグが打ち上げられる現象は確認されていないということです。

また、今回との関連はわかりませんが、去年11月、新潟沖でホシフグが大量発生していて、いつもよりこの水域にホシフグが多かったとみられています。

現在、各地で状況の確認が進められています。

ホシフグには毒のある部位があり、食用でもないことから、水産関係者は打ちあがっているものを食べることのないよう、注意を呼び掛けています。