昨日(12月31日)発生した大規模な土砂災害で高齢の夫婦が行方がわからなくなっている山形県鶴岡市では一日、雨が強まるなど、荒れた天気の中、救助活動が続けられています。
現場から中継です。

報告:棚橋祐太
昨日大規模な土砂災害があった鶴岡市西目の現場です。かなり寒くなってきました。吹く風が冷たくなってきました。あちらの斜面、崖の方は段々と水を吸って茶色っぽい色に変わってきています。
そして、時折部分的に崖の斜面が崩れ落ちるようなところも見られました。

そして今ライトで照らされています右の奥の方、あちらが住宅があった場所になります。あちらに高齢の夫婦2人が取り残されていると見られています。

天候の乱れによる中断を挟みながらも、昨日から夜を徹しての救助活動が自衛隊などおよそ200人態勢で続けられていますが、まだ2人の発見には至っていません。

土砂災害が起きたのは昨日の午前1時ごろで、山の斜面がおよそ幅100m、そして高さ20mから30mにわたり崩れました。

鶴岡市は今夜から明日にかけて雪や吹雪く予報となっています。

以上、現場から中継でお伝えしました。

山形県鶴岡市の土砂災害の現場では、
行方が分からなくなっている高齢の夫婦の救助活動が続けられています。

夫婦の行方が分からなくなってから、およそ40時間。

強い雨や、時折降るあられのため中断もありましたが、
警察などでは、きのうから、200人を超える態勢で、救助活動を続けています。

そして。午後2時過ぎ。

報告・棚橋祐太
「今、動きが出てきました。救助をしている人たちが上に登り何かをかき分けています」

普段、夫婦は2階建ての建物の1階で寝起きしていたということです。

午後2時過ぎからは、多くの救助隊員たちが集まり、
倒壊した住宅の中から枕や毛布などが取り出される様子が見えました。

一方、今回、山が崩れたのは、
県が「土砂災害警戒区域」、および「特別警戒区域」に指定している場所でした。

近くに住む人
「確かに危険区域には指定されていますが、災害が起こるとは思いませんでした」

今も、現場では雨や雪が降り、二次災害の防止に気を配りながらの救助活動が続けられています。

また、午後5時頃には、救助隊が土砂を掘り起こす作業を始めていて、懸命の作業が進められています。