きのう(12月31日)未明、山形県鶴岡市(つるおかし)で起きた大規模ながけ崩れで、高齢夫婦が行方不明となっています。
夫婦がいるとみられる建物は1階部分が土砂に埋まっているということですが、枕や毛布とみられるものがとりだされる様子も見られました。
また現場では、この建物付近の土砂を掘り起こす作業がはじまり、懸命の活動が続けられています。

きのう(31日)未明、山形県鶴岡市(つるおかし)で大規模ながけ崩れが起き、斜面が幅およそ100メートルに渡り崩れ落ちました。

住宅など10棟以上が土砂に飲み込まれ、現在、80代男性と70代女性の夫婦が行方不明となっています。
鶴岡市金山地区・安倍長一自治会長
「非常にやさしいご夫婦で、お父さんも非常に明るい方でしたし、感じもいい人でしたね」


報告・吉田航
「風が冷たくなって、気温がぐっと下がってきました。投光器であたりを照らしながら消防による捜索が続いています」


救助活動は夜を徹して行われ、1日の朝からは警察や自衛隊、消防団などがおよそ200人態勢で活動に当たっています。

報告:棚橋祐太
「昨夜から雨が降ったり止んだりといった不安定な天候が続いています。あちらの斜面は雨の水を吸って湿った茶色に変わってきています。
時折部分的に崖が崩れる様子も見て取れました」



1日午前中は夫婦がいるとみられる建物を重機で崩す作業などがおこなわれましたが、現場では雨やあられが降り、二次災害を警戒しながら作業を進めるなど活動は難航しました。




午後に入ると天候が落ち着きを見せるタイミングもあり、救助隊は重機や手作業でがれきを撤去し救助作業を続けます。
夫婦が生活していた1階部分は大量の土砂が入り込んでいるとみられますが、午後2時過ぎには救助隊が枕や毛布とみられるものを取り出す様子も見られました。

そして午後5時頃、再び日が落ちてきた現場では、隊員たちが建物のあった場所で土砂を掘り起こす作業を始めました。



発生から40時間がたつ中、鶴岡市は1日夜から2日にかけて雪や吹雪く予報となっています。
現場では懸命の救助活動が続いています。
