クマによる相次ぐ被害を受けて、政府はきょう、関係閣僚会議を開きました。その中で、農林水産省はクマの捕獲単価を従来より大幅に増加する方針を示しました。
鈴木憲和農林水産大臣「クマの捕獲が困難であるということをふまえて、捕獲単価を従来より大幅に増加をする他、捕獲技術者の育成支援など捕獲強化に向けた環境整備に取り組みます」
これは、けさ開かれたクマ被害に対応するための関係閣僚会議で鈴木憲和農林水産大臣が発言したものです。
農林水産省では、クマ被害に対応するため、対策の3本柱の「獲る・守る・寄せ付けない」を推進していくとしました。
獲る対策としてあげたのが、捕獲単価の大幅な増加。
守る対策としては、農地周辺の侵入防止柵の設置をあげ、クマが電気柵の下を掘り起こすことがあることから電気柵を2重に設置する対策をとるとしました。
また、寄せ付けない対策としては、人里の境の藪などを刈り払うことに加え、山際に強固な侵入防止柵を設置するということです。
関係閣僚会議ではクマの駆除の人材確保など緊急的な対応や、狩猟免許をもつ自治体職員の支援などを行う短期的な取り組み、クマの個体数の削減など中期的な取り組みなど、期間ごと3段階に分けたクマ被害の対策パッケージを取りまとめています。











