給食を通して「食育」に取り組む山形県高畠町の小学校が、きのう(11日)開かれた「全国学校給食甲子園」で特別賞を受賞しました。

どんな給食なのでしょうか。


高畠町立糠野目小学校・鈴木梨菜栄養教諭
「5年生の大根を使ったマーボー大根を給食で提供する」


高畠町立糠野目(ぬかのめ)小学校です。

きょう(12日)の給食のメニューは児童が育てた大根を使ったもの。


糠野目小学校では食育として、5年生が大根を、3年生が秘伝豆を栽培しています。

自分たちの野菜と地元生産者の野菜が一緒に調理された給食を日々食べているんです。

児童
「いつもおいしい!」


こうした給食をアピールしようと参加したのが全国学校給食甲子園。
食育の取り組みや栄養バランスを総合的に競う給食の全国大会です。糠野目小学校は、全国1249団体の中から7団体が選ばれた決勝に進出。
きのう(11日)、東京で審査会が開かれました。


今回、糠野目小学校は児童が育てた大根と秘伝豆を使った煮物がメインのメニューで挑戦!


審査の結果、主催団体の21世紀構想研究会が贈る特別賞と、食育が評価され食育授業優秀賞に輝きました!


高畠町立糠野目小学校・鈴木梨菜栄養教諭
「今回応募したメニューでは子どもたちも生産者として関わってくれたので生産者と子どもたちがひとつになった給食を評価してもらえてうれしかった」


また日々給食を作る調理師の竹田明美(たけだ・あけみ)さんも、その技術が評価され、全国で唯一、調理員特別賞も受賞しました。


高畠町立糠野目小学校調理師・竹田明美さん
「とってもうれしく思う。せっかくおいしい野菜や地場産の物がたくさんあるのでみんなでチームワークよく(給食を)作っていけたらいいと思う」


きょうもやってきた!給食の時間。


今年5年生が収獲した大根はなんと1トン!今月は17回のうち14回とほぼ毎日大根メニューですが…。


児童
「いつも食べているけど、めちゃくちゃおいしい」


児童
「5年生が僕たちのために育ててくれてうれしいという気持ち」

みんなの給食、表彰されたんだよ?


児童
「いつも食べている給食が賞状になってすごかった。感謝の気持ちで食べようと思った」

表彰を受けても先生のやることは変わりません。


高畠町立糠野目小学校・鈴木梨菜栄養教諭
「子どもたちがおいしいって喜んで給食を食べるのがこの仕事をしていてよかったと思う瞬間なので子どもたちが毎日笑顔で給食を食べられるように1日1日大切に頑張りたいと思う」