相次ぐクマの目撃を受け、県は緊急の対策会議を開きました。クマに対応するための自衛隊の派遣要請については 県が現在市町村に対し必要かどうかの調査を行っていて、現時点で派遣を必要とする声は上がっていないということです。
大塚美咲アナウンサー「連日県内で相次いでいるクマの出没。学校生活や観光地にも影響が出ていて、毎日不安を抱えながら生活しているという方も多いのではないのでしょうか。気になるのが、県の今後の対策です」

吉村美栄子 知事「災害級のことだと思っています」
きょう開かれたクマの緊急対策会議には、県の各部長などが出席しました。今年県内でクマが目撃された件数は、今月26日現在で1906件にのぼり、去年の5倍を超えています。
また、今月だけの目撃件数は578件で、去年1年間の目撃件数を上回っています。
会議では、秋田県がクマの捕獲や駆除の支援に自衛隊の派遣を求め、防衛省が自衛隊を派遣する方向で調整を行っていることが報告されました。
これを受け県は、県内の市町村に自衛隊の支援が必要か調査を行っていて、現時点では派遣を求める声は上がっていないということです。
県は、今後派遣を求める声が上がった場合にスムーズな対応ができるよう、派遣の基準や対応可能な業務を整理し、準備を進めていくとしています。
また会議では、商業施設や学校への影響も報告されました。9月には、一部のキャンプ場で長期間営業ができない状態になっているということです。また、きのうは上山市のゴルフ場や遊園地が休業を余儀なくされるなど、経済活動にも影響が及んでいます。
吉村知事「本当に心配しております。大変懸念をしております。風評被害といったことで。こういったことが続くと経済活動、事業活動にも支障が出るといったことが考えられる」
また教育機関では今年、県内14の公立小学校中学校が臨時休校となりました。
こうした中、市街地に出没したクマに猟銃を使って対応することを市長村長の判断で決めることができる「緊急銃猟」について市町村の関心も高まっていて、相談を受け付ける県の特別チーム「緊急銃猟タスクフォース」について問い合わせがあり、今後最上地域で会合を実施するよう調整を進めているということです。








