相次ぐクマの目撃を受け、県は緊急の対策会議を開きました。自衛隊の派遣要請については、市町村への調査を行っていて現時点で要請が必要だとの声は上がっていないということです。

声が上がらないのには理由が。

きょう開かれたクマの緊急対策会議には、県の各部長などが出席しました。今年県内でクマが目撃された件数は、今月26日現在で1906件にのぼり、去年の5倍を超えています。 

また、今月だけでも目撃件数は578件で去年1年間の目撃件数を上回っています。 

会議では秋田県がクマの捕獲や駆除の支援に自衛隊の派遣を求め、防衛省が自衛隊を派遣する方向で調整を行っていることが報告されました。

これを受け県は、県内の市町村に自衛隊の支援を求めるかきょう締め切りで聞き取り調査を行っていて、現時点では派遣を求める声は上がっていないということです。

これは自衛隊に何をしてもらえるのか、具体的な内容がわからないことが原因です。

県は今後、派遣を求める声が上がった場合にスムーズな対応ができるよう、派遣の基準や対応可能な業務を整理し、準備を進めていくとしていますが・・・はっきりと駆除の手助けをしてほしい、自衛隊が駆除できるようにしてほしいと声を上げるべきではないでしょうか。

後方支援だけでも助かるとは思いますが、緊急事態であることをもっと考えるべきです。

また、会議では商業施設や学校への影響も報告されました。県内の一部のキャンプでは、長期間営業ができない状態になったところもあるということです。 

県では今後、政府のクマ被害対策パッケージを踏まえたうえで、各地のクマ対策を進めていくとしています。