この鳥インフルエンザとはどういうものなのか、人への影響はあるのか。
結城アナウンサーの解説です。

こんばんは。
それでは早速見ていきます。
鳥インフルエンザは鳥のインフルエンザウイルスA型が起こす鳥の病気です。
低病原性と高病原性の2種類があります。
原因は渡り鳥と考えられていまして、糞や死骸、特にこの糞に野生生物が触れて、それが感染を拡大させるという風にも言われているんですね。
この高病原性鳥インフルエンザに感染するとその鶏の多くが死んでしまうということで、国は「まん延は鶏肉そして卵の安定供給に影響を及ぼす」ということで対応を素早く取るということになります。

では、どういった対応をとるのか見ていきます。
鳥インフルエンザの対応は防疫措置と言われています。
高病原性、低病原性に関わらず、殺処分となります。
今回は鶴岡で発生したんですが、関連農場として庄内町でも実施されています。
なぜ低病原性でも処分の対象になるのか。
それは「低病原性でも高病原性に変異する可能性があるから」だということなんですね。
そして次。
こちら皆さん心配になると思います。

何といってもどれぐらいの広がりがあるのかですね。
実は今年度、今日までに全国で31例。17の道県で感染が確認されているんですね。
今日までにこの山形県も加わったということになります。
これを見ていくと日本列島の至るところで感染が確認されているということで、これ法則性がないということで、いつどこで感染が確認されてもおかしくないということがわかると思います。
ではさらに次見ていきます。

人への影響は、これも皆さん非常に関心が高いと思います。
農林水産省の方に私聞きました。
「鳥インフルエンザに感染した肉あるいは卵が市場に出回ることはない」ということで完全にシャットアウトしているということでした。
ただ万が一です。万が一市場に出たとしても、加熱してあれば問題ないので、結果的には人に感染することはまずないということだったんですね。
私、あえて聞きました。卵かけご飯は大丈夫なんですかと聞いたところ、担当の方おっしゃってました。
「問題ないと考えている」ということでした。

今回のまとめです。
なぜ殺処分が行われるのかは、鶏肉そして卵の安定供給を守るためです。
たくさんの鶏が死んでしまったらこれ安定供給できなくなりますから、先手先手でそういう方法をとるしかないということですね。

食の安全はというと、「汚染されたものが市場に出回ることはないので心配しないでください」ということでした。
なお、この鳥インフルエンザに関して何か気がかりなことがある方は山形県の畜産振興課の方に電話すれば教えていただけるということです。