■やぶを刈り取り、クマの移動を防ぐ

こうしたクマの出没が相次ぐ中、県は先月16日から、クマの目撃が多く住宅街から近い4つの河川敷で木やヤブを重機などをつかって伐採する作業を行っています。

佐藤友美アナウンサー「私の目線より低いヤブですが、クマの目線の高さになると体がすっぽり隠れられることがわかります。こうした河川敷のヤブを利用してクマが移動しているということです」

クマは川に沿って山から市街地にやってくるとみられています。ヤブが生い茂っているとクマは体を隠しやすいため、ヤブを刈り取り、クマの移動を防ごうというものです。

山形市の馬見ヶ崎川では、今月10日までにおよそ7500平方メートル分の伐採作業を行う予定です。



県村山総合支庁 環境課 大久保剛 課長「見通しをよくすることによってクマが隠れる場所を極力なくす。冬眠前に動き回るのがこのくらいの時期からはじまるので、そういう場所を設けることによって人間の住むところに入らないようにする」

県内で今年、クマが目撃された件数は、先月28日時点で1263件に上り、統計をはじめた2003年以降過去最多となっています。

県は来月30日まで「クマ出没警報」の期間を再延長していて、クマが近づかないように生ごみを放置しないことなどを呼び掛けています。