山形県寒河江市の(有)現代企画 (資本金1000万円、寒河江市本町2-5-15、代表・谷口清子氏)は、9月17日に山形地裁より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人には、田中暁弁護士(弁護士法人あかつき法律事務所、山形市相生町5-25、電話023-632-2070)が選任されている。財産状況報告集会期日は2026年(令和8年)1月22日午後2時5分。
帝国データバンクによると、現代企画は、1988年(昭和63年)5月に設立された。当初はパチンコ景品の卸売りなどを手がけていたとされるが、その後、関係会社が経営していた寒河江市内のパチンコ店を引き継いだほか、焼肉店や飲食店の経営も行っていた。
2005年(平成17年)6月、同年12月にスロット専門店を相次いでオープン。ピークとみられる2006年(平成18年)4月期には、パチンコ、スロット専門店のほか複数の飲食店を経営し、年収入高約54億7600万円を計上していた。
しかし、偶然性の高い機種の規制や大手同業者との競合により、スロット専門店は2007年(平成19年)末までに2店舗とも閉店。パチンコ店も、採算面の課題や新型コロナの影響もあって2020年(令和2年)7月までに閉店していた。
その後は、焼肉店や飲食店に事業の軸足を移していたが、アフターコロナにおける飲食店を取り巻く環境面の変化で、これらも2024年末頃までに事業譲渡などで撤退していた。こうしたなか、各事業の設備投資負担や赤字補填資金などの多大な債務の処理が進まなかったことから、事業の継続を断念した。負債は現在調査中。