埼玉県の道路陥没事故を受けて実施された下水道管の特別調査の結果がきのう公表され、山形県は、すぐに対策が必要な下水道管の距離が東北で最も長いことが分かりました。

今年1月、埼玉県八潮市で男性1人が犠牲となった道路の陥没事故を受けて、国土交通省は全国の自治体に対して、下水道管の調査を要請しました。

その調査結果がきのう公表され、山形県は、原則1年以内の速やかな対策が必要と判定された下水道管が、山形市と天童市で確認され、長さはあわせておよそ2.7キロメートルあり、東北で最も長いことが分かりました。

吉村知事「緊急度Ⅰの要対策延長が約2・7キロメートルあったことにつきまして、重く受け止めているところです」

今回の調査で下水道管に空洞は見つからなかったものの、応急措置を施した上で5年以内の対策が必要とされる下水道管も見つかりました。長さはおよそ1.8キロメートルに及ぶということです。

県は今後、すぐに対策工事が行えるよう調査を行うほか、工事が始まるまでの間、点検の頻度を増やすなどして対応するとしています。