2022年8月の豪雨の影響で倒壊のおそれがあった飯豊町の建物について、町は、きょう「略式代執行」による建物の解体工事を本格的にスタートさせました。
倉内奈津美 記者「午前9時前です。重機による解体作業が始まりました」

この建物は3年前の8月の豪雨で町内を流れる小白川が増水した影響で建物の基礎部分がむき出しになり、倒壊する危険性が高まっていました。

この建物は工務店のものでしたが2016年に廃業していて、町は2022年3月に「特定空き家」に指定していました。

そうした中で豪雨に見舞われ、町は建物を所有していた工務店がすでに廃業していることから、所有者のわからない空き家などに適用する「略式代執行」での解体を決め、今年7月から作業に着手。

きょうから、重機を使って建物の骨組みを解体する作業が始まりました。

飯豊町地域整備課住宅政策室 勝見賢太郎 室長 「ここを通るたび、ここに住まわれている方はあの建物を見るたびに災害の悲惨さ、そして怖さを思い出すことがあったと思います。建物が少しずつ無くなっていくことで心の安心感も増えていくと考えています」

一部、国からの補助が出るものの、およそ4500万円の解体費用は町が負担します。豪雨災害から丸3年。住民は様々な思いを抱えていました。