県議会6月定例会はきょう、最終日を迎え、副知事の数を1人から2人にする条例改正案を含む15億円あまりの補正予算案が可決されました。
2人目の副知事には、国土交通省官房参事官の折原英人さんが起用されます。
副知事2人制をめぐっては、吉村知事は2人制廃止を公約に初当選しましたが、頻発する災害への対応や、多様化する県政課題に対する体制を強化するために現在1人の副知事を2人にする条例の改正案を県議会に上程していました。

県議会最終日のきょうは、副知事2人制について討論され、2人制の廃止が知事の当初の公約であったことなどを理由に、一部の議員からは反対の声が上がりましたが、採決の結果、賛成多数で可決されました。
その後、2人目の副知事の人事案を吉村知事が追加で上程し、国土交通省官房参事官の折原英人さんを起用することが全会一致で可決されました。
折原さんは現在51歳で、東京大学法学部を卒業後、旧運輸省に入省し、これまで奈良県観光局長や文化庁参事官などを歴任してきました。

県は折原さんのこれまでの経験から、空港滑走路の延長や、山形新幹線の新トンネル整備など、県の重要施策の前進に期待したいとしています。
吉村知事「豊富な識見をお持ちの方。本県のこれからのさまざまな課題に対して、私と髙橋副知事と一緒になってしっかりと連携して山形県政を前に進めていただける方だと思っている」
