報告・倉内奈津美
「クマの目撃があった現場に来ています。周りを見渡すと、
車や人の通りがない静かな場所ですが、子どもたちの通る通学路になっています」

けさ、山形県米沢市と南陽市の小学校の近くでクマの目撃が相次ぎました。
けが人はいませんでした。
このうち、南陽市では、午前7時45分ごろ、中川児童館からおよそ50メートル離れた市道で、体長およそ1メートルのクマ1頭が目撃されました。

目撃したのは児童館のすぐ隣にある中川小学校に出勤途中だった職員です。


クマを目撃した 須貝さとみさん
「この辺で黒いのが横切って そっちに…」

須貝さんによりますと、クマは気づいた時にはすでに車の左前方にいて、道路を横切ろうとしたため、車を停めたといいます。

クマを目撃した 須貝さとみさん
「(道路を渡って)あとは茂みの中に枯草の中に消えていった」

中川小学校の児童のほとんどはスクールバスでの通学ですが、
歩いて通学する児童もいるということで、緊張が走ったといいます。

クマを目撃した 須貝さとみさん
「子どもたちが登校する時間帯なので、ここを通るんですよね。
早く学校側に知らせないとと思った」

クマの生態に詳しい東北芸術工科大学の田口洋美(たぐち・ひろみ)教授によりますと、
この時季のクマは冬眠に備えてより栄養価の高い食料を求め、動き回っているといいます。

特に午前4時から7時台、また午後4時から6時台の夕方に注意が必要だということです。