兵頭気象予報士:
実は明日は皆既月食が起こるんですよ。
吉川さんは月食見られたことありますか?

吉川アナウンサー:
じっくりと見たことはないんですけれども、改めてどんな現象なのか教えてください

兵頭気象予報士:
普通月というのはね1か月をかけてゆっくり満ち欠けを繰り返していくんです。
一方、月食は満月の夜に月が一旦かけていった後、再び元の満月の姿に戻っていく現象というね、珍しい天体現象ですね。

太陽、地球、月と並んでる状態が満月が見られるときなんですけども、普段は月の通る場所が多少ずれている。しかし今回は太陽、地球、月と一直線に重なります。
そうすると、地球の影の部分にすっぽりと月が入ってしまうんですね。
この影の部分に入ったとき皆既月食といって、月が見えなくなるんですね。この皆既月食なんですけども、約1年半ぶりのことになります。

この皆既月食が起こっているとき、実は月はこんなふうに見えるんです。何色に見えますか?

吉川アナウンサー:
暗く見えますね。

兵頭気象予報士:
実は真っ暗になってしまうのではなくて、こんなふうに赤黒く見えます。
なぜかといいますと地球の大気を通ってですね太陽の光が曲げられて月に当たるんですよ。そうしますと地球の大気を通った光は夕焼けのように赤く色づいて、地球が暗い赤色に見えるということなんですね。

吉川アナウンサー:
明日の天気は?

兵頭気象予報士:
明日の夜の予想なんですけども、こちら白く点滅しているところが晴れる予想のところで、ここではしっかりと見られそうなんですよね。
曇りのところどうなるかっていうとこなんですけども、この曇り空なんですが、所々、雲の隙間がね、あるんじゃないかなと思っています。

皆既月食になっている時間は、7時過ぎから9時前までの約1時間半。長い間皆既月食になってるんですよね。ですので、雲の隙間からでも月食見られるチャンスはあるんじゃないかなと思っています。
ぜひ皆さん明日の夜は空を見上げて天体ショーを楽しんでみてください。