今年は太平洋戦争が終わって80年目の年です。

きょう、山形市で県内出身の戦没者を悼む拝礼式が行われ、参列者たちは平和への祈りを捧げていました。

山形市あこや町にある千歳山霊苑は、日清戦争が終わった次の年の1896年に山形陸軍墓地として設置されました。

この場所は桜の木に囲まれていて、拝礼式は桜が咲くこの時期に毎年行われています。

きょうは県遺族会などおよそ160人が参列し、戦没者に祈りを捧げました。

県遺族会 冨澤善右衛門 会長「この戦争の惨禍を決して繰り返さないため、この史実をしっかり語り継ぎ、今とこれからを生きる世代のために心豊かに暮らせる未来を築いていかなければならない」

千歳山霊苑には、県内出身の戦没者およそ4万人の御霊がまつられていて、そのうち多くの人が太平洋戦争で亡くなったといいます。

終戦から今年で80年。

ロシアによるウクライナ侵攻など世界では争いが絶えない一方で日本では戦争を知らない世代が増えています。

こうした現状のなか、戦争で父を亡くしたという遺族は戦争についてこう語ります。