秋田県の事業者が遊佐町の鳥海山麓で採石事業を計画し、町と話し合いを進めていることがわかりました。
町は条例で鳥海山麓の水源を守るために採石を規制していることから、第三者機関などの意見をもとに計画の可否を検討するとしています。
これは、秋田県にかほ市の川越工業が遊佐町臂曲(ひじまがり)地区で採石事業を計画しているものです。
遊佐町によりますと、先月11日に町に対し申し出がありました。
町は鳥海山麓の地下水などに影響が出ないよう、条例で深さ2メートル以上の場所からの採石を規制していますが、今回は深さ10メートル以上の場所からの採石が計画されています。
川越工業は2016年にも遊佐町での採石事業を計画し断念した経緯がありますが、今回は秋田大学の「水資源に影響はない」とするボーリング調査のデータを添えていることから、町は、町内の水資源に関係するメンバー8人で構成する審議会の意見などをもとに計画の可否を判断するとしています。
今後は、今月下旬に事業者と町がそれぞれ説明会などを開く予定です。